Abstract
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AIと文化シンポジウム(主催:理化学研究所AIPセンター科学技術と社会チーム)
「人の行動変容におけるAIの役割」
2023年3月24日 14:00-17:30
形式:オンライン (Webinar)
趣旨:
近年、AI技術が進化して社会に埋め込まれるようになり、人々は製品やシステム、サービスを使う際に、そこにAIが存在することを気づかずに、知らず知らずのうちにAIを使っていることがある。一方、AI技術が搭載されていることが明らかなロボットも進化し、AIとわかっているが、見た目が人間的であったり、振る舞いが人間的であったりするロボットとインタラクションするケースも増えてきている。このように様々な場面で明に暗に人々はAIと付き合っているが、AIによって人々の行動はどのような影響をうけるのであろうか?
今回のシンポジウムでは、このような問いに対して、AIを使った人の支援、人の認知的コミュニケーション、コミュニケーションロボット、ロボットとのインタラクションにおけるELSI、についてそれぞれのご専門の先生からご講演いただき、その後、文化的側面、人間的側面、AI技術の視点、からディスカッションを行い、我々は何をすべきか?について考える。
司会:佐倉統@理研
プログラム
1. 14:00-14:05 AIと文化シンポジウムの趣旨(佐倉統@理研AIPセンター)
2. 14:05-14:15 「人の行動変容におけるAIの役割」概要説明(福住伸一@理研AIPセンター)
3. 14:15-16:30 講演
i. 14:15-14:45 竹内勇剛先生@静岡大(人の認知的コミュニケーション)
ii. 14:45-15:15 柴田崇徳先生@産総研(コミュニケーションロボット パロ)
iii. 15:15-15:30 休憩
iv. 15:30-16:00 水上拓哉@理研AIPセンター(social robot)
v. 16:00-16:30 大武美保子@理研AIPセンター(AIを使った人の支援)
4. 16:30-17:20 ディスカッション
i. 中川先生@理研AIPセンター コメント
ii. 質疑応答及びフリーディスカッション
5. 17:20-17:30 クロージング
講演概要:
竹内先生:
「見えないサービスのための認知的インタラクションとXIA」
AIの進化によって,人の欲求や願望をAIが主体的に察して,人に対する手助けをさりげなくしてくれるサービスの実現は十分に予見される.その一方で,このようなサービスの実現は,人は無自覚のままAIによってその自由意志を奪われたまま行動してしまう可能性も含んでいる.このジレンマを解決するために,人とAIとの認知的なインタラクションを通した相互的な他者理解の必要性を考えたい.
柴田先生
「アザラシ型ロボット・パロによるバイオフィードバック治療の医療福祉分野・宇宙分野での応用」
パロは、米国、欧州、豪州等の海外では「バイオフィードバック医療機器」である。パロとの身体的なふれあいは、認知症、ガン、PTSD、脳損傷、パーキンソン病等の患者、各種障害者、健常者の気分を向上し、不安、抑鬱、疼痛、不眠、興奮(暴力、暴言、徘徊等の問題行動)、ストレス、孤独等を改善・緩和する、安全な非薬物療法である。
水上さん
「責任ギャップ」問題においてソーシャルロボットがもつ特殊性について
自律的に行動を起こす技術の道徳的帰結について責任帰属することの難しさは今日「責任ギャップ」の問題と呼ばれている。ソーシャルロボットの場合、その行動はユーザの想像によって補われるため、そのギャップはより大きいものとなる。本発表では技術倫理におけるソーシャルロボットの特殊性とその対策ついて検討する。
大武先生
「高齢者の認知的健康を見守り育むAI」
本講演では、加齢による認知機能低下と認知症を予防するために、高齢者の認知的健康を見守り育むAIについて紹介し、これを通じて、AIによって人間がどのような影響を受けたいかから出発して、AIを設計する手法について考察する。
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Date | March 24, 2023 (Fri) 14:00 - 18:00 |
URL | https://c5dc59ed978213830355fc8978.doorkeeper.jp/events/152325 |