2017/5/16 15:29

要旨

人工知能の発展に伴い種々の社会問題が顕在化しています。例えば、SNSで見られる推薦は利用者の行動履歴などを入力素材に用いた人工知能の利用者プロファイリングの結果を用いますが、利用者の予期しない効果、例えば望まないターゲット広告メールなどが大量に送られてくることがあります。このような人工知能によって誘発された問題は、これまで人間が解決するものと思い込まれていたようです。しかし、人工知能が大量のデータを用いてともすればブラックボックス的な動きをするとき、もはや人間による解決の及ばない状況になっています。したがって、人工知能の誘発する問題を解決する方法は、その原因となった人工知能と同程度の複雑な処理能力を持つ人工知能によって解決する道筋が期待されます。このセッションでは、人工知能によって誘発された社会問題の指摘する発表、およびその解決のための人工知能の仕組みに関する提案に関する発表4件とパネルディスカッションを行います。人工知能学会大会2017にお越しの方はぜひ、お立ち寄りください。

オーガナイザ
中川 裕志(東京大学/理研AIP)
堀 浩一(東京大学/理研AIP)
西田 豊明(京都大学/理研AIP)

プログラム
https://kaigi.org/jsai/webprogram/2017/session-196.html

13:50~14:30
題目 1E1-OS-24a-1 (OS招待講演)公平配慮型データマイニング技術の進展
著者 神嶌 敏弘(産業技術総合研究所)

時間 14:30~14:50
題目 1E1-OS-24a-2 人工知能倫理に関わる社会的次元/個人的次元の峻別と交差
著者 河島 茂生(青山学院女子短期大学現代教養学科,東京経済大学情報コミュニケーション研究所)

時間 14:50~15:10
題目 1E1-OS-24a-3 人工知能の製造物責任とリスクに関する試論
著者 吉岡 真治(北海道大学大学院情報科学研究科)

時間 15:10~15:30
題目 1E1-OS-24a-4 人工知能技術の導入判断にかかる意思決定者のバイアスとその解決に向けて
著者 大岩 秀和(Recruit Institute of Technology)
数原 良彦(Recruit Institute of Technology)
淡島 英輝(Recruit Institute of Technology)

15:50~17:10
パネルディスカッション
パネリスト: 堀浩一、西田豊明、大澤幸生、高橋健志
司会:中川裕志

詳細情報

日時 2017/05/23(火) 13:30 - 17:30
URL https://c5dc59ed978213830355fc8978.doorkeeper.jp/events/60704

場所

名古屋市中村区名駅4丁目4-38 (JR・地下鉄・名鉄・近鉄)名古屋駅より JR名古屋駅桜通口から ミッドランドスクエア方面 徒歩5分 ユニモール地下街 5番出口 徒歩2分(Google Maps)