2022/3/28 10:23

集まれ!数理系をめざす女子!研究者の日常を覗いてみよう
「AI・数理系職業研究者ってどんな人!?あなたの疑問にお答えします」

理化学研究所革新知能統合研究センター(理研AIP)と「数理女子」は、数理系をめざす女子高校生を対象としたイベントを下記の通り開催しました。当日は、沢山の方にご参加いただきありがとうございました。

開催日時 2022年1月29日(土) 午後3時~午後4時40分
開催場所 オンライン開催(Zoom)およびYouTube Liveでライブ配信
対象 進学先として数理系の大学が気になる高校生とその保護者
参加費 無料

【開催趣旨】
なぜ少ない?AI・数理系女性研究者?
女性研究者を増やすために行っていた調査の中で、そもそも、日本の理数系の大学に進学する女子生徒はとても少ないということがわかりました。つまり、女性研究者を増やすためには、まず、数理系に進学する女子生徒を増やす必要があるのではないかと考え、そのためにまずは、「女子高校生の声を聞いてみよう!」ということで今回のイベントを企画しました。

日本の現状
2019年の男女共同参画白書によると日本の大学における女子学生の割合は、工学部14.5%、理学部、27.2%となっています。日本全体の女性研究者の割合の国際比較を見ても、15.7%でOECD加盟諸国の中でも最下位となっています。アメリカを代表する工科大学の一つであるのMIT(マサチューセッツ工科大学)では女子学生は46%在籍しているそうです。この差はどこからくるのでしょうか?

女性の活躍促進
一方で女性の活躍促進は、日本社会においては重要施策に位置付けられ、今では、「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」なども置かれています。また、奈良女子大学が2022年度4月より、お茶の水女子大学が2024年度4月より工学部の開設をすることやIT分野でのジェンダーギャップの解消をめざすWaffleがGoogle.orgの支援のもと、日本国内の女子大学生にITスキルとリーダーシップの研修を始めたことが話題になっています。

そこで、理研AIPでは、東京大学の佐々田槙子先生と当センター数理科学チームの坂内健一リーダーが運営責任者である「数理女子」とコラボして、この問題に取り組むべく、「数理女子」の先生方に加え、4人の若手精鋭の研究者をそろえ、皆さんの疑問に対峙するセミナーを実施しました。

【プログラム】
第1部 動画をご覧ください

3:00pm- 開始       趣旨説明
挨拶 理研AIPセンター長 杉山将
挨拶 東京大学数理科学研究科 准教授 佐々田槙子

3:15pm-3:45pm    職業研究者って?  私がなぜ研究者になったのか?研究内容など紹介します

  • 登壇者
    九州大学大学院数理学研究院 数学部門 助教 Ade Irma Suriajaya (チャチャ)
    理化学研究所 数理創造プログラム 研究員 入谷亮介
    愛媛大学大学院理工学研究科 数理物質科学専攻 助教 加藤本子
    理化学研究所 革新知能統合研究センター 深層学習理論チーム 研究員 園田翔

司会 フリーアナウンサー/数学の「翻訳家」 篠崎菜穂子

3:45pm-3:55pm    休憩

第2部 報告書はこちらからご覧いただけます。
3:55pm-4:35pm    パネルディスカッション あなたの疑問にお答えします
                            モデレーター 奈良女子大学研究院 自然科学系数学領域 准教授 嶽村智子

  • 登壇者
    九州大学大学院数理学研究院 数学部門 助教 Ade Irma Suriajaya (チャチャ)
    理化学研究所 数理創造プログラム 研究員 入谷亮介
    愛媛大学大学院理工学研究科数理物質科学専攻 助教 加藤本子
    理化学研究所 革新知能統合研究センター 深層学習理論チーム 研究員 園田翔

司会 フリーアナウンサー/数学の「翻訳家」篠崎菜穂子

4:35pm-4:40pm   閉会の辞
理化学研究所 革新知能統合研究センター 数理科学チーム チームリーダー 坂内健一

第1部講演の動画はAIP YouTubeチャンネルをご覧ください。
第2部パネルディスカッションにつきましては、報告書をお読みください。

当日は、多くの高校生ならびに保護者の方、先生方や一般の方と数多くの方にご参加いただきました。

第1部の講演では、4人の若手研究者が「なぜ研究者になったのか」「高校生のときはどうしていたのか」「いま、どんな研究をしているか」など自身の体験を率直に話しています。ぜひ動画をご覧ください。
第2部パネルディスカッションでは、申込時や当日の質問に対してパネリストである4名の研究者が丁寧に答えています。ぜひ、報告書をお読みください。

 

 

 

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last updated on 2024/4/17 16:27研究室