2023/2/28 09:43
認知行動支援技術チームの杉本 光特別研究員が筆頭著者である「Word-producing brain: Contribution of the left anterior middle temporal gyrus to word production patterns in spoken language」がBrain and Languageに掲載されました。
著者:
杉本 光(理研AIP 認知行動支援技術チーム、特別研究員)
阿部 真人(理研AIP 認知行動支援技術チーム、客員研究員)
大武 美保子(理研AIP 認知行動支援技術チーム、チームリーダー)
本研究は、話し言葉における語彙の豊かさと関連する脳の状態を明らかにしたものです。本研究では、語彙の豊かさを表す指標としてHeaps’ lawと呼ばれるスケーリング則の指数であるβを用いました。高齢者のグループ会話の録音データを基に個人のβの値を算出し、βとMRI検査で測られる脳の様々な指標との間の関係を調べました。その結果、βの値が高い人ほど、意味処理に関連する左中側頭回前部の体積が大きく、この領域とデフォルト・モード・ネットワークのコア領域である楔前部の安静時の機能的結合が弱いことが分かりました。
論文は下記よりご覧ください。
Brain and Language
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last updated on 2024/12/9 13:40研究室