2023/4/26 15:30

2023年5月1日更新

理化学研究所(理研)革新知能統合研究センター社会における人工知能研究グループ分散型ビッグデータチームの橋田浩一チームリーダー(東京大学大学院情報理工学系研究科附属ソーシャルICT 研究センター教授)らの共同研究チームは、グラフ[1]の共同作成を高校の通常授業に余分な手間をかけずに導入し、生徒の批判的思考力[2](論理的思考力)を高められることを実証しました。

[1]グラフ
一般にはノードとリンクからなるデータ。本研究で扱うグラフでは、各ノードは任意のテキストや画像を含み、各リンクは「因果」や「例」や「対照」などの意味的関係を表す。
[2]批判的思考力
論理的思考力、つまり事実や概念の内容を論理的・客観的に把握し操作する能力のこと。

本研究成果により、教育や業務の現場にグラフの形の文書を普及させて、産業や学術の水準を永続的に高めることができると期待できます。また、グラフは人工知能(AI)の入力データとしても学習データとしても有用であることから、グラフの普及がAI を発展させ、AI の発展がグラフによる知的生産を高度化する、というサイクルが持続的に回ると考えられます。

  • 原論文情報
    <発表タイトル>
    テキストをグラフで置換する可能性と教育現場での実証
    <発表者名>
    橋田浩一、張子良、姚子凡、KARILAS Vili Valtteri、方詩涛、譚匡桓、柴田健一、
    松原勇介
    <学会名称>
    言語処理学会第29 回年次大会

詳細は、理化学研究所(広報室)のホームページご覧ください。

-2023年5月11 メディア掲載

 

 

 

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