2018/7/9 13:00

理化学研究所革新知能統合研究(AIP)センターが設置し運用している人工知能(AI)研究用計算機システム「RAIDEN(RIKEN AIP DEEP LEARNING ENVIRONMENT)」を2018年3月に増強し、実効性能が約2倍の1.213PFLOPS注1、消費電力性能は11.363GFLOPS/Wに向上しました。2018年6月に発表された最新のスーパーコンピュータランキングの消費電力性能部門「Green500注2」において世界第10位となりました。
https://www.top500.org/green500/list/2018/06/

 

RAIDENは深層学習などのAI研究を目的として設計されたシステムであり、研究の利便性・効率性を最重要視したものです。革新知能統合研究センターの研究者および共同研究者であれば、自由に使えるよう開放されています。


注1 FLOPS
コンピュータの性能を表す単位のひとつ。PFLOPS(ペタフロップス)は1秒間に1兆回、GFLOPS(ギガフロップス)は1秒間に10億回の浮動小数点演算を行うことを示す。FLOPSはFloating Point Operations Per Second の略。

注2 Green500
Green500は、世界で最も消費電力あたりの性能が高いスーパーコンピュータ・システムを上位500位までランク付けし、評価するプロジェクト。近年の低消費電力化の潮流を受けて2007年11月から、スパコン性能ランキング「TOP500」リスト内のスーパーコンピュータ・システムを消費電力あたりの性能順で評価しなおしたランキングを、TOP500に合わせて年2回(6月、11月)発表している。