2023/6/14 18:12
認知行動支援技術チームの関口卓也研究員が筆頭著者である「Time-orientations of older adults in group conversations and their association with memory functioning」がCurrent Psychologyに掲載されました。
著者：
関口 卓也（理研AIP 認知行動支援技術チーム、研究員）
杉本 光（理研AIP 認知行動支援技術チーム、特別研究員）
徳永 清輝（理研AIP 認知行動支援技術チーム、特別研究員）
大武 美保子（理研AIP 認知行動支援技術チーム、チームリーダー）
＊肩書きは採択時のものです
本研究は、高齢者の時間的志向が記憶機能とどのように関連しているかを明らかにしたものです。時間的志向とは、個人がどの時間（現在、過去、未来など）に重きを置くかの傾向を意味しますが、それを測る観点は様々考えられます。本研究では、高齢者のグループ会話の発話を、時間の観点から分類しました。特に、遠隔記憶と近時記憶との対比を念頭に、「過去」「最近」の分類に着目し、それらで特徴付けられる発話の量と記憶検査スコアとの関連を調べました。その結果、論理的記憶検査のスコアが高い人ほど、すなわち、最近聞いた話をよく憶えている人ほど、「過去の体験と知識を混ぜた発話」および「最近の知識」で特徴付けられる文を多く発する傾向が見られました。
論文は下記よりご覧ください。
Current Psychology
関連研究室
last updated on 2024/4/17 16:28研究室
