2023/11/14 07:29

2023年11月13日、ドイツのボンにあるDfG本部で開催されたTriLat AI 2019 – Final Workshopに、認知行動支援技術チームの研究員Tomasz M. RUTKOWSKIが出席しました。
本プロジェクトチームは、プロジェクトAI-Cog – “AI for Aging Societies “を報告しました。 AIが促進する認知トレーニングのための基礎概念から実用的なツールの研究を行っています。日本のJSTは理研AIPを、ドイツのDfGはフライブルク大学を、フランスのANRはINRIAを支援しています。理研AIPのチームは、研究代表者の認知行動支援技術チームのチームリーダー大武美保子(PI)と研究員のTomasz M. RUTKOWSKI(Co-PI)を中心に、脳波、fNIRS、視線計測データから、認知症早期発見のためのバイオマーカーを開発する研究に焦点を当てています。この研究では、脳波とデータ解析を⽤いて、加齢に関連する認知機能低下を予測することに成功しました。脳波に基づく神経バイオマーカーは、神経科学や診断ツールとして重要な意味を持つ可能性があります。研究チームの⾰新的なアプローチは、プロジェクト期間に発生したパンデミックによる実験上の厳しい制約にもかかわらず、パンデミック前に取得した、表情認知課題やインテリア課題を用いた実験データを用いることで実証されました。3か国共同の本プロジェクトは、認知科学の発展に⼤きく貢献したと⾔えます。

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last updated on 2024/4/17 16:28研究室