2024/7/8 21:31

理研AIPの認知行動支援技術チーム(CBAT)とニコラウス・コペルニクス大学(NCU)(トルン、ポーランド)の認知科学学部の合同研究チームは、ニコラウス・コペルニクス大学の学長からThe 1st degree scientific awardを受賞しました。

この賞は、認知症のニューロバイオマーカーを探索する革新的な研究に対して贈られました。

2024年7月1日、理研AIPとNCUの日本・ポーランド合同共同チームを代表して、Tomasz Komendzinski博士が学長からThe 1st degree scientific awardを受け取りました。

受賞チームは、理研AIPの認知行動支援技術チームのメンバーである大武美保子博士(チームリーダー)、Tomasz Maciej Rutkowski博士、そしてNCUの認知科学部のTomasz Komendziński博士と学生たちで構成されています。研究では、機械学習を用いてEEGとfNIRSのマルチモーダル実験データを分析し、認知症の早期発見に役立つバイオマーカーの特定を目指しています。

この共同研究は、国際会議での発表や、日本とポーランドでのワークショップ開催、そして両機関間の科学協定締結など、幅広い活動を展開してきました。さらに、この研究テーマは、Academia CopernicanaのInterdisciplinary Doctoral Schoolでも取り上げられ、日本とポーランドの協力関係をさらに深めています。

Komendziński博士は、「大武美保子博士とTomasz M. Rutkowski博士、そして理研AIPの協力と貢献なくしては、この成果は得られませんでした」と述べ、共同研究パートナーへの感謝の意を表しました。

今後の展開として、2023年に開始された嗅覚に関する研究を継続し、認知症のニューロバイオマーカー探索プログラムをさらに発展させる予定です。

この研究は、高齢化社会における健康的な加齢と認知症予防に向けた重要な一歩となることが期待されています。

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last updated on 2024/9/18 09:22研究室