2024/12/4 19:45
奥宮太郎(京都大学医学部附属病院先端医療研究開発機構助教(研究当時)、京都大学CiRA増殖分化機構研究部門非常勤研究員、理化学研究所バイオリソース研究センター(BRC)iPS創薬基盤開発チーム客員研究員)、渡邉大(京都大学大学院医学研究科生体情報科学講座教授)、髙橋良輔(京都大学医学部附属病院脳神経内科教授(研究当時)、京都大学学術研究展開センター部門長)および井上治久(京都大学CiRA増殖分化機構研究部門教授、理化学研究所バイオリソース研究センター(BRC)iPS創薬基盤開発チームチームリーダー、理化学研究所革新知能統合研究センター(AIP)iPS細胞連携医学的リスク回避チーム客員主管研究員)らの研究グループは、マウス大脳基底核線条体のモザイク構造を形成するストリオソームと呼ばれる領域の神経細胞が、ドパミンの放出を抑制し、運動を抑制する機能を有することを見出しました。本研究結果は、大脳基底核研究領域に残る半世紀にわたる謎の一端を明らかにし、従来の大脳基底核モデルでは説明できない新たな運動制御機構の存在を示唆することで、運動異常症の発症メカニズム解明につながる成果であり、線条体を標的細胞としたiPS細胞由来の病態モデル作製や治療法開発に役立つと考えられます。
詳細は京都大学CiRAのウエブサイトでご確認ください。
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last updated on 2024/5/20 09:33研究室