2019/4/16 14:04
平井大臣と杉山センター長、大武チームリーダー

平井卓也内閣府特命担当大臣(科学技術政策)が2019年4月15日、東京都中央区の理化学研究所(理研)革新知能統合研究センター(AIP)を視察されました。

冒頭、小安重夫理事が理研の概要を紹介した後、杉山将センター長が開設4年目に入ったAIPの取り組みと研究成果、企業や研究機関との連携について紹介しました。

その後、研究エリアに移動し、認知行動支援技術チームの大武美保子チームリーダーが、高齢者の認知機能低下と認知症の予防効果が期待される「共想法」に立脚した会話支援AI技術の開発状況を説明しました。平井大臣は特に認知症予防について興味を示され、10分近くにわたって質問をされた後、「一刻も早い社会実装を期待しています」とコメントされました。

平井大臣と杉山センター長、大武チームリーダー

平井大臣(右から一人目)との会話が弾む杉山センター長(右から二人目)と大武チームリーダー(左)

続いて、病理情報学チームの山本陽一朗チームリーダーが、がんの診断支援などに応用可能な病理画像から未知の説明可能な特徴を発見するAIについて進捗を説明しました。平井大臣は、ここでも非常に興味深く説明を受け、がんと日本の医療について活発に質問されました。

最後の説明者らとの意見交換では、平井大臣から「AIはいま物量の戦いになっています。しかし、社会実装では十分戦う余地が残されています。公的機関の強みを活かし、引き続きAIの研究開発、AI倫理などの議論を進めてください。」とのコメントをいただきました。

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