2024/11/19 10:15

*活動報告書(PDF)を追加し、再掲載しました。
ページ末の画像をクリックすることにより、ご覧いただけます。(2024/11/19)
2024年9月9日(月)から11日(水)に「数理情報系女子学部生サマーキャンプ」を下記の通り開催しました。全国の数理情報系学部に所属している女子学生38名が参加し、教員、研究者(21名)、大学院生(17名)と共に勉強・研究・大学院進学・キャリアなどについて考えました。

本プログラムは、2023年度理研にいただいた寄附金の支援を受けて実施されました。

【イベント名】数理情報系女子学部生サマーキャンプ
【主催】理化学研究所革新知能統合研究センター、東京工業大学理学院、
東京大学大学院数理科学研究科、慶應義塾大学理工学部数理科学科
【開催日】2024年9月9日~11日
【開催場所】大学セミナーハウス(東京都・八王子市)

※活動報告書を公開しました。(2024/11/19)
以下の画像をクリックしてご覧ください。(PDF 1.97MB)
数理情報系女子学部生サマーキャンプ2024活動報告書

編集後記
2024年9月、理研AIP、東京大学、東京工業大学(現:東京科学大学)、慶應義塾大学共催の共催により、女子学部生サマーキャンプを実施しました。1年以上前から実行委員が企画した本会は、数理情報系の女子学部生が大学院生、社会人、研究者、大学教員などのロールモデルと出会い、大学院進学や研究職などのキャリアについて考える機会を提供することを目的に開催されました。全国の大学から多くの参加者が集まり、期間中はたくさんの笑顔があふれ、盛会となりました。今回の参加者が日本の未来を支える主役として活躍する日が今からとても楽しみです。ご支援いただいた皆様に深く感謝申し上げるとともに、今後もこの取り組みを継続・発展させるため、皆様の温かいご支援を賜れれば幸いです。

執筆担当

中村樹(津田塾大学大学院理学研究科 修士1年)
サマーキャンプ初日、参加者の自己紹介がまとめられた資料を拝見した際、私の専門である整数論に興味を持っていそうな学部生の方は0人。とても驚きました。ですが、私の発表や他の大学院生・教員・社会人の方の発表を聞いて、整数論に興味を持つ方が日に日に増えていきました。「興味がぼんやりしていたけど、整数論をやってみたいと思った」「統計学を専攻すると決めていたのに、先輩のお話を聞いて整数論にも興味が出てきた」とお声がけくださる方が5人ほどいらして、その中でも、私の研究対象として簡単な紹介をした岩澤理論に興味を持って、夜ゼミの際にお話を聞きにきてくださる方もいらっしゃいました。
「自分にはこんなにも影響力があるのか」と心底驚きましたし、同時に「これからの自分が担っていけそうな役割」を自覚することもできました。
学部生の皆さんの感受性や吸収力は本当に素晴らしかったです。ぜひ色々なものに触れて、感じて、ご自身がときめく対象と出会ってください。いつか濃密なディスカッションができることをとても楽しみにしています!今回のサマーキャンプで出会った、皆さんとの再会を願って。

伊藤歌那(東京工業大学大学院情報理工学院 博士3年)
文系から思い切って理転し、情報がなかなか得られない中、怠惰な自分を叱咤してもがきながら月日が流れ、気が付けば学生時代が終わろうとしています。そんな中でのサマーキャンプ参加となりましたが、今回のイベントを介して、自身の将来に思いを巡らせる学部生さんたち、助言を与えてくださる先生方と交流し、心機一転したように感じました。また、隙間時間を使って院生さんたちと話し合い人脈を広げる中で、自分と同様の状況にある方々と悩みを共有し、話し合って打開策を考えることができました。
この度このような情報共有の場を設けてくださった先生方、事務の方々、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。数学の世界の旅には困難がつきまといますが、新たな分野を知り自分の世界を広げていくことにはこの上ない喜びがあります。これからより多くの女子学生さんたちが数学、情報の世界に興味を持ち、挑戦していってくれることを願っています。

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